OnScale 1.29 リリースノート

1.28および以前のバージョンと比較して、OnScale 1.29のDesignerモードでは、様々な新機能や修正がリリースされました。紹介内容は次のとおりです。

  • 削除された機能
  • 新規にリリースされた機能、及び改善された機能

Note: これらの変更はアナリストモードには影響しません。

変更の背景について:Designerは3DグラフィックスにVisualization Toolkit(VTK)からOpen Cascade Technology(OCCT)へ変更しました。

 

削除された機能

このセクションでは、OnScale 1.29から提供されなくなったDesignerの機能について説明します。

Note: 削除された一部の機能は、OnScaleの以降のバージョンで再導入される可能性があります。

サポートしないCADファイル

以下のCADフォーマットは、OnScaleではサポートされなくなりました。

  • Nastran files (*.bdf *.nas *.dat)
  • STL files (*.stl)
  • BREP files (*.brep)

2Dスライス抽出

2Dスライスツール(3D CADモデルを2Dモデルに変換するために使用)は使用できなくなりました。

新機能/変更された機能

このセクションでは、新規または変更されたDesignerモードの機能について説明します。

パーツの選択

モデルのパーツとオブジェクトを選択するのが簡単になりました。Model Graphicsタブで選択するオブジェクトが表示されます。

selection-types.png

 

オブジェクトの選択

デフォルトの選択タイプはObject、これはPrimitive形状、インポートしたCAD形状、出力などを選択できます。

オブジェクトを選択するには、モデルでをクリックします。Model Treeでオブジェクトをクリックして選択することもできます。

複数のオブジェクトを選択するには、Shiftキーを押しながらクリックしてドラッグし、選択ボックスを表示します。選択ボックスで完全に囲まれたオブジェクトが選択されます。

追加のオブジェクトを選択するには(1つ以上のオブジェクトが既に選択されている場合)、Shiftキーを押しながら追加のオブジェクトをクリックします。

 

エッジの選択

エッジ選択は、2Dモデルでのみ使用できます。

エッジを選択するには、Primitive形状、インポートしたCAD形状のエッジにマウスカーソルを合わせてエッジをハイライト表示、クリックして選択します。

 

select-edge.gif

エッジを選択した状態で、エッジ荷重を追加できます。これを行うには、Model TreeにあるLoadsの横をクリックします。Current Selectionドロップダウンには、選択したエッジが表示されます。Create Loadをクリックして、荷重を作成します。

Note: デフォルトでは、オレンジが選択色として使用されます。選択色は、SettingsDesigner Settingsで変更可能です。

サーフェスを選択する

サーフェスの選択は、3Dモデルでのみ使用できます。

サーフェスを選択するには、アウトラインが強調表示されるまで、これはPrimitive形状、インポートしたCAD形状の表面にマウスカーソルを合わせ、クリックして選択します。

 

selecting-surfaces.gif

表面を選択した状態で荷重を追加することができます。Model TreeにあるLoadsの横をクリックします。Current Selectionドロップダウンに、選択したサーフェスが表示されます。Create Loadをクリックして、荷重を作成します。

ポイントの選択

 

ポイントを選択することが可能になりました。

ジオメトリとインターフェースの選択

ジオメトリインターフェースに荷重を設定するときに、モデル内でジオメトリとインターフェースアイテムの両方をマウスクリックして選択できるようになりました。

Note: 以前と同様に、ドロップダウンからこれらを選択することもできます。

表示の平行移動

モデル表示を平行移動するには、Altキーを押しながらクリック、ドラッグします。

透視図

これで、標準の正投影表示と透視表示を切り替えることができます。これらのオプションは、リボンのModel Graphicsタブから利用できます。

透視表示では、斜め表示されますので遠くにあるモデルの部分は、近くにあるモデルの部分よりも小さく見えます。

表示のリセット

表示のリセット(リボンのModel Graphicsタブ、あるいはキーボードのRキーを押す)では、モデル全体が表示がリセットされます。

 

マウス位置の表示

Model Graphicsタブに、マウス位置の表示する新しいチェックボックスがつきました。

これを選択すると、マウスカーソルをモデルの上に移動すると、ウィンドウの右下にカーソルの位置に関する情報が表示されます。

 

show-mouse-position.gif

モデル寸法の表示

Model Graphicsタブ、モデルの寸法表示の機能を追加しましした。これはモデル全体のX、YおよびZの寸法を示します。

model-dimensions.png

メッシュの表示

以前のDesignerモードでは、個別のオプションを提供していました:

  • 全範囲のメッシュを表示
  • アクティブな選択のみのメッシュを表示
  • オフセットメッシュ

これらのオプションは、単一の新しいオプションに統合しました。