OnScaleでは、2つのファイルをチェックするとデバッグが簡単になります。
- プリントファイル(.flxprt)
- 警告ファイル(.flxwrn)
これらのファイルには、コードのデバッグに必要なすべての情報が含まれています。
解析計算が正常終了したかどうかの判断
クラウド
計算が正常に完了すると、Job StatusウィンドウでFinishedと表示され、緑色になります。計算が失敗すると、Job StatusウィンドウでFailedと表示され、赤になります。
テクニック: 計算が失敗した場合は、 常に.flxprtファイルをダウンロードして、コードのどこに問題があるかを確認してください。デバッグを迅速に行うことができます。
ローカルライセンス
計算が正常に完了すると、コンソールウィンドウとデバッグウィンドウにエラーメッセージは表示されません。計算が失敗すると、コンソールにエラーメッセージが表示されます。
プリントファイル
計算を実行すると、成功したかどうかに関係なく、.flxprtファイルが生成されます。.flxprtファイルには次のデータが含まれます。
- モデルの精度
- すべてのシンボルのプロパティ
- モデルパラメータ
- キーポイント
- 節点数
- メッシュ数
- 材料毎のメッシュ数
- 全計算時間
- メモリ消費量
プリントファイルは、計算が終了する前に実行される場所を正確に示すため、コードをデバッグするための最も重要なツールです。プリントファイルには、コードの問題を示すエラーメッセージが含まれています。プリントファイルは、テキストエディターまたはAnalystのタブで開くことができます。
例
Error - Cannot open material file
解決策 -マテリアルファイルが入力ファイルと同じディレクトリにあり、スペルが正しいことを確認してください。
警告ファイル
OnScaleは時々警告メッセージを出力します。モデルが期待どおりに動作しない場合は、警告ファイルを確認することをお勧めします。一般的な警告の例は次のとおりです。
- 存在しないグラフィックスのカラーテーブルのリクエスト
- 整数型変数への実数値の入力
- 存在しない時刻歴のプロットの要求
警告ファイルは、実行中に生成されたすべての警告メッセージのリストです。また、これらのメッセージは、プリントファイルの適切なポイントにも表示されます。
例
Warning - 整数型の変数には実際の値が割り当てられています
解決策 - 名前が文字INで始まる変数には整数型が与えられます。したがって、他の文字で始まる変数名を指定します。
デバッグのヒント
- 材料物性が各部品に正しく割り当てられていることを確認するために、材料の割り当て後に必ず材料モデルをプロットします
- モデルに圧電負荷がある場合、次のコマンドを使用して、負荷が適切に適用されていることを確認して下さい。
grph
plot piez
- ソフトウェアの最新バージョンで確認をお願いします。(最新バージョンでは、 バグ修正がされる場合がございます。最新版はhttps://onscale.comをご参照下さい。)
- コメントアウトや、"term"コマンドを使用してバグの場所を特定します。
- 解決策については、ヘルプセンターにある一般的なエラーメッセージをご参照下さい。
- シンボルコマンドでエラーが発生した場合は、OnScaleヘルプマニュアルを参照して、そのコマンドの構文が正しいことを確認してください(リボンのHelpタブのHelpボタンからアクセスできます)
- プリントファイルを使用して、ソルバーが正しいことを確認します(単精度を使用している場合、ソルバーはflex_s、倍精度を使用している場合、flex_dである必要があります)