OnScaleのクラウドランタイムグラフィックスにより、クラウド計算中に、リアルタイムに結果表示をすることが可能です。
セットアップ
Analystモード
Analystモードでランタイムグラフィックを設定するには、主に3つの手順があります。
- 必要なデータ配列を計算する
- 表示の設定する
- 計算されたデータ配列を表示する
まずは、表示するデータを計算する必要があります。これは、calcコマンドを使用して行われます。次の例では、モデル内の音圧と最大圧力を計算します。この計算は、プロセスを実行する前に行う必要があります。
/* Request calculation of additional arrays
calc
pres acoustic /* Calculate acoustic pressure
max aprs none pmax /* Calculate maximum pressure field
end
次のステップは、grphコマンドを使用して表示の設定を行いうことです。次の例では、表示レイアウトを水平方向に分割された2つの表示ウィンドウとして設定します。また、表示が10フレーム/秒の動画として保存されるように設定します。コードのこの部分もプロセスの前に書いておく必要があります。
/* Set up plotting
grph
set imag avi 10 /* Set image capture for movie file generation
nvew 2 1 /* Set up 2 plotting windows in layout number 1
end
最後のステップは、grphコマンドを使用して実際にデータを表示することで 、これはプロセス中に発生します。次の例は、上記で計算されたデータ配列を表示します。
/* Plot data arrays
grph
plot aprs /* Plot calculated data array
plot pmax /* Plot calculated data array
imag /* Snapshot of Graphics window for Movie generation
end
Designerモード
ランタイムグラフィックは、モデルツリーのRun Time Graphicsセクションで設定します。ユーザーは、Propertiesウィンドウで必要なパラメーター値を設定してください。
グラフィックへのアクセス
モデルを設定し、通常どおりクラウド上で実行します。ランタイムグラフィックスにアクセスできるのは、ジョブのステータスがProgressの場合のみです。これらは、ジョブの右側にあるボタンを介して、またはジョブを右クリックしてDisplay Runtime Graphicsを選択することで表示できます。
ランタイムグラフィックスウィンドウは、新しいフレームを更新しながら表示します。計算が完了すると、ユーザーは下でハイライト表示されているボタンからダウンロードできます。また、青色のコントロールから、表示を再生することもできます。
ランタイムグラフィックスは、作成されてからシミュレーションの終了後10分までアクセスできます。