クラウドのワークフロー

OnScale Cloudツールを使用するためのワークフローです。

  1. 入力ファイル(.flxinpファイルと関連ファイル)を作成するにはどちらかを使用します。
    • Designerモード(CADデータ読み込み)
    • Analystモード(スクリプト)
  2. Flexモデルプレビュー 機能を使用して、解析モデルで問題なく計算できるか確認します。
    • 形状の表示して確認します
    • 構文チェックを実行します
    • モデルエラーをコンソールに表示します
  3. リボンのToolタブからCloud Schedulerを起動します
    • AnalystやDesignerで解析モデルを開いている場合は、Run on Cloudクリックします。
  4. Job Name はジョブファイルから自動的に取り込みます。
    • ジョブの名前は変更可能です。
    • ジョブ名でフォルダーが作成され、計算結果ファイルが保存されます。
  5. 送信するモデルファイルを選択します(まだ送信されていない場合)
    • 関連するファイルも自動的に検索し、クラウドに送信します。
    • 自動検出が失敗した場合は、手動で追加します。
  6. 入力ファイルでパラメトリック変数(symbx)が検出されると、 パラメータスタディが利用可能になります
    • symbx変数が定義されていない場合、クラウドスケジューラーはパラメータスタディのオプションを表示しません。
  7. Estimate をクリックし計算で消費するコア時間を予測します。
  8. 使用するCPU数を選択します。
  9. Runをクリックして、クラウド上で計算を開始します。
  10. 完了時後、Cloud Storageから解析結果ファイルにアクセスすることができます。
    • 結果処理のため、ローカルにダウンロードします。

Cloud Schedulerのセットアップ

Cloud Schedulerツールには、Cloud SchedulerアイコンまたはRun on Cloudアイコンから起動します。

cloudd.PNG   cloud2.png

cs.png

使用可能な設定は次のとおりです。

  • Job Name – ジョブの名前を入力します。
  • Model Input – 入力ファイルを選択します。(.flxinpファイル)
  • Supporting Files – .flxinpとは別に解析に必要なファイルを入力します。(自動的に追加されています)
  • Job Configuration – 計算に必要なリソースを選択します。
    • 単精度か倍精度の選択をします。
    • 計算で使用するコア数をプルダウンメニューから選択します。

パラメータスタディの実行

パラメトリックスイープのオプションにより、パラメトリックスタディで使用される変数の定義が可能になります。

sweep.png

解析モデルファイル(.flxinp)でsymbxで宣言された変数はすべて、自動的にここに表示されスイープの範囲を指定します。

パラメトリックスイープのオプションでは以下ものが表示されています。

  •  Variable列に変数が表示されます。
  • Typeは変数の型です。
  • スイープの開始値を設定します(最大値を使用して下にスイープします)
  • スイープの停止値を設定します
  • 開始から停止までのステップ・増分を設定します

関連するセルをダブルクリックして、値を変更します。

変数の順序は、表の横にある矢印を使用して変更できます。移動する変数を選択し、矢印をクリックして、変数を表の上および下に移動します。

ドロップダウンメニューから選択できるパラメーターをスイープする3つの方法があります。

 

  1. Recursive Run 全ての変数の組み合わせを計算します。計算の合計数は、各変数のステップ数の積になります。(変数Aは5分割、変数Bは10分割、総数は5x10 で50)
  2. Sequential Run 各変数の値を順番に計算します。計算の合計数は、各変数のステップ数の合計です。
  3. User Defined Variable File .csvファイルで定義されている変数値で計算します。。

Estimate と計算実行

OnScaleは、 計算に必要なメモリ、コア時間、および実行時間を推定できます。Estimateを実行するには、Estimateボタンをクリックします。Estimateの実行後、計算に使用するCPU数を選択し、RUNボタンをクリックして計算を開始します。

 

run1.png

Estimationについて重要な事柄

  • 解析前に、Estimateを実行してください。
  • EstimatesはローカルPCの1コアを使用して実行されます。したがって、クラウド上の1コアが消費するコア時間を推定します。
  • Estimateの結果は概算値です。Estimateを実行しているローカルPCのスペックにも依存します。
  • パラメータスタディが設定されている場合、Estimateは初期に設定された変数値の場合で行っています。パラメトリックスイープによるモデルサイズの変更は考慮していません
  • Estimateは単精度または倍精度で使用できます。デフォルトでは、単精度が選択されています。
  • レビューやビルドファイルは実行されず、直ちにEstimateの計算を開始します。
  • Estimateはローカルマシンで使用可能なメモリによって制限されます。実行するのに十分なメモリがない大きなモデルの場合、ユーザーはモデルのメモリ制限を手動で定義できます。

解析実行

計算を開始すると、 計算ケースの進捗がJob Statusとして表示されます。

sim1.png

Job Status内で、各シミュレーションにはID番号、パラメータ変数の値、進行状況と状況が表示されます。

表示される状況は、次のとおりです。

  • Waiting for Instance - クラウド上のリソースが開放されるのを待機中
  • Starting - クラウドへスプール中
  • Running - 計算中
  • Finished - 計算終了
  • Aborted - 計算中止
  • Failed - エラーにより計算失敗

ジョブは、Job Statusの下部にある2つのボタンで中断させることができます。

  • Kill Simulation 計算中のジョブを強制終了するために使用します。終了させたい計算を選択し、Kill Instanceをクリックします。
  • Abort すべてのクラウド上の解析計算を止めます。

Job NameJob ID がJob Statusのトップにハイライトされます。