対称性を利用する方法

形状の対称性をうまく利用することで、計算の負担を大幅に減らし解析時間を短縮することができます。対称性を利用するときは、それに応じて形状を変更する必要があります。例えば、ある面に対して左右対称である場合、面に対する対称性があり、対称境界を適用することができます。この時、片方のみの形状で解析モデルを作成するため、形状を半分にする必要があります。 

OnScaleで対称境界を使用できるいくつかの例です。

  • 平面ひずみ対称性
  • 1/2モデル:ある1つの軸に対して、2次元、あるいは3次元モデル
  • 1/4モデル:ある2つの軸に対して、2次元、あるいは3次元モデル
  • 1/8モデル:すべての軸に対して、3次元モデルのみ
  • 面対称性:
boun
   side xmin symm /* Apply symmetry at minimum side of X
   side xmax symm /* Apply symmetry at maximum side of X
  • 軸対称(2次元のみ、周方向に対する断面形状)
  • 単一軸のみ:axiyまたはaxix
grid $indgrd $jndgrd axix

また、対称性を使用する場合、圧電負荷をかける場合は、電極面積をそれに応じてスケーリングする必要があります。Area scalingは、電極の「実際の」面積を知るために使用しています。例えば、1/2対称性が使用される場合、電極を定義するときには、area scaling factorは2を設定します。以下は、典型的なケースの例です。

 

  • 3次元フル形状 => 不要
  • 3次元1/2対称 => x 2
  • 3次元1/4対称 => x 4
  • 2次元モデル => x zlength
  • 2次元 1/2対称 => x 2 x zlength
  • 2次元軸対称 => 不要 (半径から面積を算出することが可能なため)