OnScaleのData fieldは、解析計算のある時刻での特定の変数(物理量)を参照しています。CALCの コマンドは、計算中に補助フィールド変数やエネルギー量を計算・保存しておくために使用します。補助変数は、解析計算では直接必要ではない変数です。補助フィールド変数を計算するためのCPU時間は必要ありませんが、データを保存しておくためのメモリは必要になります。
PZT Disk 2Dをもとにして、計算実行中に時間履歴をプロットする方法の例を示します。
calc pres acoustic /* Calculate acoustic pressure disp /* Calculate X and Y displacements max aprs none pmax /* Calculate maximum pressure field max ydsp none ydmax /* Calculate maximum pressure field end
変位、圧力、および音圧データは、CALCコマンドを使ってデータを取得します。
これらの例ではData fieldを表示する方法を示しています。これらのData fieldは、時刻履歴で表示することもできますがここの例では表示していません。時刻履歴の表示については、ここをご参照下さい。GRPHコマンドを使用して必要なデータを表示する前に設定が必要です。
prcs
symb #get { step } timestep /* Extract calculated timesteps from PRCS command
symb simtime = 40 / $freqint /* Simulation time - 40 cycles / @ 1 MHz
symb nexec = $simtime / $step /* Determine how many timesteps to run full model
symb nloops = 40 /* Plotting snapsots during model execution
symb nexec2 = $nexec / $nloops
grph
arrow off /* Turn off arrows
line off /* Turn off mesh lines
set imag mpeg /* Set up image capture for movie file generation
nvew 1 /* Set up 1 plotting widows
end
proc plot save
exec $nexec2
** INSERT GRPH COMMAND HERE **
end$ proc /* End of Procedure Code
c Run model by calling 'plot' procedure 'nloops' times proc plot $nloops term /* Pause model - Allow user to call procedure 'plot' from console window to run model for longer
モデル内の音圧は、次を使用して表示できます。
grph plot aprs /* Plot calculated data array imag /* Snapshot of Graphics window for Movie generation end
デフォルトでは、表示されているカラーレンジは自動調整されます。カラーレンジの最大値・最小値は、rangオプションを使用して指定します。
grph
plot aprs rang -3.e3 3.e3 /* plot pressure with a scale limitation
end
rangオプションの使用前後で、レンジの最大値・最小値をユーザー指定値に変更しています。
フィールドの断面表示は、plotのサブコマンドを使用して次のように表示します。
grph plot aprs i $i2 /* plot a slice of pressure along $i2
end
例では2次元モデルを使っていますが、3次元モデルの断面図は、PLOTサブコマンドを使って表示します。
grph plot pres i 2 pres j 5 pres k 1
これにより、i = 2、j = 5、k = 1の2次元断面の圧力がすべて同じプロット上に表示されます。
ここでは、データの使用方法の非常に基本的な例を紹介しました。OnScaleのリボンのHelpタブからCommand manualを開くことができます。コマンドの詳細についてはGRPHコマンドまたはサブコマンドをご参照下さい。